油化・炭化装置販売

弊社では油化・炭化装置に関する様々な事業形態について提案していきます。

弊社におたずねの際は、実際に処理に困っている廃棄物や資源となりうるものがあれば一番お話が早いかと思います。その内容と量をお教えいただければそれに見合った装置なり事業なりのご提案をさせていただきます。弊社の守備範囲外であれば他社の装置などのご紹介もいたします。

以降、油化・炭化と言われてもピンと来ない方のために装置の背景や弊社の考え方について以下に記載しております。読んでいただければ幸いです。

油化・炭化装置の背景

ここでの油化・炭化装置とは、従来の人の手による炭窯と同じ仕組みを機械装置で実現したものです。機械化したことによりある程度自動化が図れるばかりではなく、炭焼き職人が行うような難しい温度管理などが専門知識の無い方でもできるようになります。

炭化装置と呼ばれるものは昭和の時代から存在しておりベースとなる技術は決して新しいものではありません。初期のものは熱源を化石燃料を用いたボイラーなどでまかなっていたため、化石燃料の高騰とともに徐々に消えていきました。

しかしながら、近年、廃プラスチックの油化が注目され、炭化装置の技術を応用した油化装置が発展してきました。つまり炭化したいものとプラスチックを混ぜて炭化することにより、炭化しつつ油化もできる状況となり、再生油を使った装置の運転が可能となりました。これにより燃料費の問題がほぼ解決されることになります。

また、海洋廃棄物中のプラスチックや、海外へのプラスチック原料の輸出先の減少などプラスチックに関わる状況が変わりつつあり、当然のようにプラスチックの油化が注目されています。

フォーコムでは油化だけにとどまらず、この装置の活用方法について総合的に提案していきたいと思っています。

多岐に及ぶ油化・炭化技術の応用

プラスチックの油化
プラスチックを装置に投入し、運転を開始しますと、一定の温度からプラスチックがガス化します。このガスをオフガスや乾留ガスなどと呼んでいます(以降「オフガス」と称します)。オフガスはそのままでも火をつけると燃え、火力を持っています。オフガスを冷却し、不純物等を取り除きますと、一般に多く使われている主に軽油や、灯油・重油に近い性質の油が出来上がります。装置から排出されるガスを油化を行う機器へ直接送り込みますので結果的にいわゆる排ガスは排出されず、高温となった空気のみが装置から排出されることになります。また処理物に直接火をあてないことからダイオキシンなどが発生することもありません。焼却炉に比べCO2の排出量も少なく、非常にクリーンな状態を作りだすことができます。装置の運転には多用途においても油化を行うと良いということになります。
金属回収
銅やアルミ、またレアメタルと呼ばれる金属がプラスチックで覆われている資材を装置にかけると、プラスチックが気化し、金属部分だけが残ります。これにより金属の回収ができ売買することもできます。電線などがわかりやすいと思います。この形でも再生油が取れるため、装置の運転にかかる燃料費を大幅に削減できます。
発電
再生油は装置の運転だけでは余ります。残った再生油にてディーゼル発電機などでの発電も可能です。2018年11月現在、固定買い取り制度(FIT)にて17円/kwhでの売電が可能な場合があります。(地域によっては送電設備に費用がかかる場合もあり注意が必要です。太陽光発電も同じことが言えるでしょう)
燃料としての油・炭
再生油をそのまま他の燃料と同様に使用することも可能です。また炭に再生油を調合して助燃材としての利用も可能です。
施設栽培での農業利用
寒冷地などでの施設栽培にて化石燃料を使用している農家も多いと思います。栽培施設に併設されたこの装置があれば燃料代わりにも使えますし、装置によってはビニールハウスに使ったビニールの油化も可能ですから農業分野内での循環利用も見えてきます。

油化・炭化の弊社の考え方

プラスチックにも様々な種類があり、食品の容器などに多く使われるPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)などを分別し、洗浄してプラスチックだけを油化するという取り組みもあります。この形であれば分別して洗浄までしてあるのですから当然のように再生油の品質は向上します。しかしながら、それらは他の業者様にお任せし、コンポスト化で廃棄物に取り組んできた弊社としては雑多なプラスチックが混在した資材の有効利用を軸として油化・炭化に関われたらと考えています。